コラム
インプラントの寿命 20年後どうなる?実態調査の結果をチェック

こんにちは。
流山おおたかの森駅・おおたかの森駅の東口より徒歩3分の歯医者【ほんだ歯科医院おおたかの森】です。
インプラントは、失った歯を補うために有効な治療法として多くの患者さんに選ばれていますが、その寿命については意外と知られていないかもしれません。
インプラントの寿命は、調査によると、
▪10年〜15年後も抜けずに残っている率(残存率)が90~94%
▪治療後、「20年間使用している」との回答が最も多い
という結果がでているのですが、実際に20年以上使っている方のインプラントの状態はどうなのでしょうか?
参照:厚生労働省委託事業「歯科保健医療情報収集等事業」 歯科インプラント治療のための Q&A「インプラントの寿命について」 p3 >
参照:厚生労働省|歯科インプラント治療指針「13.歯科インプラント治療と予知性」p13 >
そこで今回は、インプラント治療後20年以上経過した長期症例に対して行われたアンケート調査の結果をもとに、インプラントの長期的な安定性や寿命について解説します。

竹鼻 健輔 院長
経歴日本大学歯学部卒業 千葉大学医学部附属病院 歯科顎口腔外科 臨床研修終了 船橋市内クリニック勤務 ほんだ歯科医院、ほんだ歯科医院おおたかの森勤務 現在に至る
医院名:ほんだ歯科医院おおたかの森
所在地: 〒 270-0138
千葉県流山市おおたかの森東1丁目11-1
グランデアストーレ1F
Contents
20年後でも高い残存率と快適な使用感!
インプラントは「長く使える」と言われる治療ですが、実際に20年以上経ったあとの状態がどうなのか、不安に思う方もいらっしゃるかもしれません。
日本口腔インプラント学会による調査では、その疑問に対する答えが明確に示されています。
長期間にわたって快適に使用されているインプラントの実態は、治療を検討されている方にとって大きな安心材料となるのではないでしょうか。
20年間使用したインプラントの使用感に関する実態調査 おもな結果
項目 | 結果 |
---|---|
20年以上問題なく使用できた | 77.6% |
現在も「何でもよく噛める」 | 94.0% |
年齢別「何でも噛める」という回答 | 60代:84.9% 70代:75.6% 80代:75.4% |
調査によると、約77.6%と、8割近い方が「特に問題なく使えている」と回答しています。
これは、治療から20年を経ても、インプラントがしっかりと機能し続けていることを意味します。
参照:J-STAGE|日本口腔インプラント学会誌31巻(2018)2号「20年以上経過したインプラント患者のアンケート調査」図3、図7、図8 >
「現在の食生活」については、94%の方が「何でもよく噛める」と回答しており、インプラントによって食事の楽しみが維持されていることがわかります。
また、年齢別でも高い満足度が見られ、60代では84.9%、70代で75.6%、80代でも75.4%の方が「よく噛める」と答えています。
シルバー世代の患者さんが治療20年後も快適に使われているということで、「インプラントは寿命が長い義歯である」ことが納得できる結果といえるでしょう。
参照:J-STAGE|日本口腔インプラント学会誌31巻(2018)2号「20年以上経過したインプラント患者のアンケート調査」図8、図18 >
実際の声から見る生活の変化
アンケートに寄せられた声の中には、
▪「硬いものでもしっかり噛める」
▪「入れ歯と違って違和感がない」
▪「自然に笑えるようになった」
▪「口元が若々しく見えるようになった」
というものがあげられました。
こうした感想からも、インプラントは機能面だけでなく、見た目や自信にも大きく影響を与えていることが伝わってきます。
治療に対する満足度も高い
さらに、治療全体に対する満足度は93%と非常に高く、「費用がかかっても納得できる結果だった」という声が多数寄せられました。
再治療の必要があった方はわずかで、20年以上にわたって安定して使い続けているという点は、治療を検討されている方にとって大きな安心材料となるでしょう。
参照:J-STAGE|日本口腔インプラント学会誌31巻(2018)2号「20年以上経過したインプラント患者のアンケート調査」図18(非常に満足+だいたい満足の合計) >
インプラントの寿命を延ばす秘訣とは?
インプラントを長持ちさせるためには、定期的な通院と日々のケアが基本となりますが、もしものトラブル時の対応も重要です。
たとえば糖尿病などの持病が悪化した場合や、強い衝撃による破損、過去の治療による不具合など、インプラントに問題が起こることもあります。
インプラントは、入れたら終わりではありません。
長く快適に使い続けるためには、定期的なメンテナンスと毎日のケアが欠かせません。
歯科での定期メンテナンス
インプラント周囲炎を予防するために、歯科医院での定期的なチェックとクリーニングが必要です。
少なくとも半年に1回の受診が望ましく、かみ合わせの調整も含めてインプラントのの状態を確認します。
毎日の口腔ケアを丁寧に
インプラントの周囲は、天然歯よりも炎症に弱い特徴があります。
歯ブラシに加え、フロスや歯間ブラシも活用し、歯と歯ぐきの間を清潔に保ちましょう。
喫煙は炎症リスクを高めるため、禁煙もインプラントの寿命を延ばす一つの方法です。
予期せぬトラブルには「リカバリー治療」という選択肢も
当院では、インプラントの長期維持に向けたリカバリー治療にも対応しています。
糖尿病などの持病の悪化や交通事故などによる強い衝撃、または過去の治療に起因する不具合など、インプラントには予期せぬトラブルが発生することもあります。
そうした際でも、できるだけ早く歯科医にご相談いただくことで、抜歯を回避し、インプラントを保存できる可能性が大きく広がるのです。
自己判断で様子を見ずに、少しでも異変を感じたときはお早めの受診をおすすめします。
インプラントは高い?長期的に見るとコストパフォーマンス良好
保険適用外の自由診療にあたるため初期費用が高く感じられるインプラント治療ですが、長く使えることを考えれば、じつはコストパフォーマンスにすぐれた選択肢ともいえるでしょう。
入れ歯やブリッジと違い、周囲の歯に負担をかけない点も大きなメリットです。
メンテナンスを徹底すれば、残った歯を大切にしながら20年以上使えることが明らかになっていますので、積極的に選びたい治療法として注目されています。
インプラント治療はやさしい診療を行う「ほんだ歯科医院おおたかの森」にご相談を
当院では、患者さんの年齢やライフスタイルに合わせたインプラント治療をご提案しています。
診査・診断の際はデジタルレントゲンやCT撮影を行い、顎の骨の状態や神経の位置を立体的に把握することで、治療の安全性と精度を高めることが可能です。
また、採用しているインプラントは、日本国内のメーカーである「京セラインプラント」です。
高い親和性と実績を持ち、日本人の骨質にも適応しやすいため、長期にわたり安定した使用が期待できます。
さらに当院では、電動麻酔器や表面麻酔、笑気麻酔を活用した「やさしい治療」に力を入れています。
表面麻酔は針を刺す前に歯ぐきの感覚を鈍らせる処置で、注射時の不快感を軽減できます。笑気麻酔はリラックス効果が高く、緊張や不安をやわらげながら処置を受けられるため、特に麻酔に対する恐怖心が強い方にもおすすめです。
こうした多角的な痛みへの配慮により、治療中のストレスをできるだけ軽減し、安心して通院いただける環境を整えていますので、歯科治療が苦手な方もご相談ください。
「長く使えるインプラントを選びたい」「将来後悔しない治療を受けたい」とお考えの方は、お気軽に【ほんだ歯科医院おおたかの森】にご相談ください。
監修者
プロフィール

譽田 徹Toru Honda
ほんだ歯科医院おおたかの森
理事長
当院では、患者さんお一人お一人を自分の家族や大切な人のように思い、より安心して良質な歯科治療を受けていただくために、ホスピタリティを重視しております。
その為にも常にスタッフと連携し、あらゆる面での改善に向けて励んでおります。
患者さんとの信頼関係を築きながら診療を進めてまいりたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。