コラム
【小児歯科】白いのにむし歯?乳歯のむし歯は白いまま進行するって本当?
こんにちは。
おおたかの森駅より徒歩3分の【ほんだ歯科医院おおたかの森】です。
子どものむし歯には「白いむし歯」があるのをご存じでしょうか。
白いむし歯は目立たず、痛みを感じないため、気づかずにむし歯が進行してしまうという特徴があります。
お子さんのむし歯を効果的に予防するためにも、ホワイトスポットとも呼ばれる白いむし歯について知っておきましょう。
そこで今回は、白いむし歯のできやすい場所や、早期発見のコツを紹介します。
子どもの白いむし歯は「初期段階」のむし歯!
乳歯の白いむし歯は、初期段階のむし歯です。
歯の表面のエナメル質が、むし歯菌が出す酸によって「脱灰」を起こし、溶け出している状態です。
歯の表面からカルシウムやリンなどのミネラルが溶け出すことで、歯の光沢が失われて白く濁ってみえるようになるのです。
(出典:日本歯科医師会-歯とお口のことなら何でもわかる8020「むし歯」むし歯の治療法 より)
白いむし歯は早期発見が大切!見つけ方のコツは?
乳歯の白いむし歯は、痛みがないためわかりにくく、白いまま進行することがあります。
乳歯は永久歯の半分の薄さで酸にも弱いことから、むし歯になりやすい・進行しやすいという特徴があります。
後から生えてくる永久歯や歯並び、顎・全身の発達とも関連するので、なるべく早期に発見することが大切です。
【白いむし歯ができやすい場所は?】
・奥歯のみぞ
・歯と歯ぐきの境目
・歯と歯の間
・歯の裏側
歯垢は、凹凸がある部分や歯ブラシが届きにくい場所に溜まりやすい傾向にあります。
「舌で触って、ザラザラしているところがない?」と、お子さんと一緒にチェックしてみましょう。
ザラザラがあれば、すでに脱灰が始まっている可能性があります。
10~12歳頃までは大人による「仕上げ磨き」を!
子どもの歯は隙間やデコボコが多く、子どもひとりの歯磨きだけでは磨き残しがたくさん出てしまいます。
白いまま進行する初期むし歯の早期発見のためにも、周りの大人がお口の中をチェックしながら「仕上げ磨き」をしてあげましょう。
仕上げ磨きは、永久歯が生え揃う12歳ごろまで行っていただくことが理想です。
もっともむし歯が進行しやすい時間帯は「就寝中」ですので、毎日の日課として「就寝前の仕上げ磨き」を、お子さんとのスキンシップもかねて楽しく行ってみてはいかがでしょうか。
仕上げ磨きについては、下記のコラムなどもご参照ください。
(コラム:「歯磨きはいつから始める?子どもの歯磨き習慣をつけよう」はこちら)
歯医者の定期検診を上手く活用しませんか
白いむし歯のような初期むし歯は肉眼で確認しにくいため、定期的に歯医者さんの歯科検診を活用しましょう。
初期段階の小さなむし歯を早期発見できれば、削らなくてもすむケースがあります。歯の再石灰化を促して進行を止められる場合もあるのです。
【ほんだ歯科医院おおたかの森】の定期検診では、
・フッ素の塗布やシーラントなどのむし歯予防
・歯並びなど、お口の発達をチェック
・口腔機能を発達させるための体操
・お一人お一人に合った歯磨きの仕方をアドバイス
などを行っています。
歯医者に慣れる歯科トレーニングなど、お子さんが楽しみながらお口の健康を守っていただけるように工夫していますので、お子さんの歯やお口のことで気になることがあればお気軽にご相談ください。
監修者
プロフィール
譽田 徹Toru Honda
ほんだ歯科医院おおたかの森
院長
当院では、患者さんお一人お一人を自分の家族や大切な人のように思い、より安心して良質な歯科治療を受けていただくために、ホスピタリティを重視しております。
その為にも常にスタッフと連携し、あらゆる面での改善に向けて励んでおります。
患者さんとの信頼関係を築きながら診療を進めてまいりたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。