コラム
子どもの歯はむし歯になりやすいって本当?理由と予防法を解説

こんにちは。
流山おおたかの森駅・おおたかの森駅の東口より徒歩3分の歯医者【ほんだ歯科医院おおたかの森】です。
子どもの歯は、大人の歯に比べてむし歯になりやすいといわれています。
毎日の歯磨きを丁寧に行っていても「むし歯になっていないかな」と不安になることもありますよね。
今回は、子どもの歯がなぜむし歯になりやすいのかをわかりやすく解説し、ご家庭でできるむし歯予防の方法や歯科で受けられるケアをご紹介します。
横林 航佑 院長
2014年 広島大学歯学部歯学科卒業
2015年 広島大学病院 歯科研修医
2016年 しらとり歯科・矯正歯科
2024年 レオンデンタルオフィス 非常勤
医療法人社団 譽会 ほんだ歯科医院 勤務
医院名:ほんだ歯科医院おおたかの森
所在地: 〒 270-0138
千葉県流山市おおたかの森東1丁目11-1
グランデアストーレ1F
Contents
子どもの歯はむし歯になりやすく進行しやすい

子どもの歯は大人の歯に比べて、むし歯になりやすく進行も早いのが特徴です。
むし歯は原因となる細菌のほかに「歯の質」や「糖分」といった要因と、時間の経過が重なることで進行します。
乳歯は表面のエナメル質が薄い

乳歯は歯の表面のエナメル質が薄く、まだしっかりと硬くなっていないため、永久歯に比べてむし歯になりやすい特徴があります。
生えたばかりの歯は、唾液中のカルシウムを取り込みながら時間をかけて硬くなり、むし歯への抵抗力を高めます。
糖を含む食べものや飲みものを好む

甘いお菓子やジュースを何度も繰り返し食べたり飲んだりすると、むし歯のリスクが高まります。
歯の表面には「歯垢」と呼ばれる細菌のかたまりが付着しています。
歯垢に含まれる細菌は砂糖を分解して酸を作り出し、歯の成分であるカルシウムやリンが溶け出す「脱灰」が起こるのです。
唾液には酸を中和し、カルシウムを補給して歯を修復する「再石灰化」の働きがあります。脱灰の頻度が少なければ、再石灰化による歯の修復が期待できるため、脱灰と再石灰化のバランスがむし歯予防のポイントといえるでしょう。
しかし甘いものを繰り返し摂ると、歯の修復が追いつかずむし歯になりやすい状態になるのです。
そのため、糖分は量だけでなく、摂取頻度も意識することが大切です。
自分でしっかりと歯磨きを行うのが難しい

奥歯の永久歯がしっかり自分で磨けるようになる8~10歳ごろまでは、保護者の方による仕上げ磨きが必要です。
3歳までは仕上げ磨きを中心に行いながら、少しずつ自分で磨く練習も取り入れましょう。
3歳を過ぎると自分磨きの練習を始めますが、磨き残しがないか仕上げ磨きで確認することが大切です。
特に生えかわりの時期は、歯の高さがばらばらで磨きにくい箇所もあるため、注意が必要です。
子どもの歯をむし歯から守る4つのポイント

ここでは、子どもの歯をむし歯から守るために大切な4つのポイントをご紹介します。
1.毎日の仕上げ磨きを丁寧に行う
効率的に歯垢を取り除くために、以下を意識した仕上げ磨きを行いましょう。
・「自分磨き用」と「仕上げ磨き用」の歯ブラシを使いわける
・ひざの上に仰向けに寝かせる
・歯ブラシは鉛筆を持つようにし、毛先を直角にあてる
・歯と歯ぐきの境目は唇や頬をよけて丁寧に磨く
歌を歌ったり、好きなおもちゃを持たせたりしながら、楽しい雰囲気で仕上げ磨きをするのがおすすめです。
2.むし歯になりにくいおやつを選ぶ
むし歯予防のために、以下のような「砂糖が少なく、歯にくっつきにくいおやつ」を選ぶのがポイントです。
・おにぎり
・果物
・チーズ
・せんべい など
おやつは子どもにとって楽しみであると同時に、3食だけでは補えない必要なエネルギーを補う役割もあるため、むし歯になりにくいものを選びましょう。
3.フッ素を活用する
むし歯予防効果を持つフッ素(フッ化物)を、毎日の歯磨きに取り入れましょう。
【フッ素のむし歯予防効果】
・歯の質を強くする
・むし歯菌の酸をつくる働きを弱める
・再石灰化を促進する
お子さんの年齢に応じた、フッ素入り歯磨き粉の目安は以下の通りです。
・歯が生えてから2歳ごろまで:900~1,000ppmFの歯磨き粉を1~2mm使用し、1日2回歯磨きを行う。
・3~5歳ごろ:900~1,000ppmFの歯磨き粉を5mm程度使用し、就寝前を含めて1日2回歯磨きを行う。
仕上げに軽く拭き取るか、少量の水で1回うがいするなど、年齢にあわせた対応を行いましょう。
自宅でのフッ素ケアに加え、歯科でのフッ素塗布を併用すると、むし歯予防効果が高まります。
参考:厚生労働省|生活習慣病などの情報「フッ化物配合歯磨剤」 >
4.シーラントで奥歯の溝を埋める

シーラントは、歯ブラシが届きにくく、歯垢が残りやすい奥歯の噛む面の溝を、歯科用プラスチックで埋めておくことで、むし歯を予防する方法です。
生活の中で、シーラントがすり減ったり外れたりすることがあるため、定期的に歯科でチェックをしましょう。
小児歯科でできる予防ケア
小児歯科ではフッ素塗布やシーラントといった処置だけでなく、むし歯予防や早期発見のためにさまざまな予防ケアに取り組んでいます。
定期検診でむし歯の早期発見・早期治療
定期的に検診を受けることで、むし歯の早期発見や治療が可能になります。
むし歯が小さいうちに早めに対応することで、痛みや治療の負担も少なくてすむでしょう。
痛くなってから歯科へ通うのではなく、むし歯ができる前に歯科へ通う習慣をつけることが大切です。
歯のクリーニング
歯のクリーニングを定期的に受け、歯垢や歯石を取り除きましょう。
歯石は、歯垢が時間の経過とともに硬くなったもので、歯ブラシでは取り除けません。
そのため、歯科で専用の器具を使って除去する必要があります。
歯石は表面がザラザラとしているため、歯垢がつきやすく、お口の中の環境を悪くする原因にもなります。
歯磨き指導
毎日の歯磨きの質を高めるために、歯科で行う歯磨き指導を活用しましょう。
歯科では、お子さんの成長段階にあわせた歯磨き指導を行っています。
歯垢の残りやすい箇所を意識することで、毎日の仕上げ磨きを効率よく行えます。
お子さんのむし歯予防は「ほんだ歯科医院おおたかの森」へ

子どもの歯はむし歯になりやすく、進行も早いため、毎日の仕上げ磨きと定期的な歯科検診が重要です。
当院では、今から何をするのかを説明したり、治療に使用する器具を見せたりすることで、お子さんが不安な気持ちを感じずに治療を受けられるよう「Tell-Show-Do法」を取り入れています。
「何をされるかわからなくて不安」と感じるお子さんの気持ちに寄り添い、お一人お一人のペースに合わせた治療を大切にしています。
お子さんのむし歯予防・むし歯治療は【ほんだ歯科医院おおたかの森】へご相談ください。
監修者
プロフィール

横林 航佑Kosuke Yokobayashi
ほんだ歯科医院おおたかの森
歯科医師
当院では、患者さんお一人お一人を自分の家族や大切な人のように思い、より安心して良質な歯科治療を受けていただくために、ホスピタリティを重視しております。
その為にも常にスタッフと連携し、あらゆる面での改善に向けて励んでおります。
患者さんとの信頼関係を築きながら診療を進めてまいりたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。











