電動歯ブラシの種類と特徴について説明します
皆さんは普段、電動歯ブラシと手用の歯ブラシのどちらでセルフケアをされていますか?
今ではドラッグストアなどにも売っていて、とても身近な存在になりつつある電動歯ブラシですが、診療中にも患者さんから電動歯ブラシのことを質問されることが多く、皆さんがセルフケアにとても関心をもってもらえているのだと、うれしく思います。
このブログを読んでいる方の中にも、どちらを使用しようか迷っている方や、電動歯ブラシってどんなものなのか気になっている方もいるかと思います。
今日はそんな電動歯ブラシの特徴や性能を皆さんにお伝えします!
電動歯ブラシは元々、手用の歯ブラシを十分に使いこなせない子供や高齢者、身体に障害のある方のために考案されました。
あまり知られていませんが、電動歯ブラシも様々な種類があり進化しています。またそれによって使い方が変わってきます。
➀超音波ブラシ
高速振動で歯垢のもとになる不要性グルカンを破壊します。振動する幅がとても細かいため、振動をほとんど感じないので、手用で使う歯ブラシと同様に小刻みに動かさなくてはいけません。
➁音波ブラシ
これは電動歯ブラシの中で一番使用している方が多いと思われる種類です。フィリップスの『ソニッケア―』やパナソニックの『ドルツ』などがあります。
音波歯ブラシは音波が口腔内の細菌に直接作用して細菌を破壊するのでブラシを歯面に沿って動かすだけで大丈夫なのが特徴です。
③電動式歯ブラシ
回転したり上下振動をしたり様々な動きをして、歯垢を取り除きます。
お掃除するだけでなく、歯茎のマッサージやホワイトニングに特化したモードがあるものもあり興味深いですが、どのタイプも共通するデメリットがあります。
・手用の歯ブラシより高価
・充電したり、電池を入れ替えたりと手間がかかる
・手用の歯ブラシに比べると重い
よく、「電動歯ブラシを使用した方が清掃効果は高いですか?」と質問を頂くことがあります。しかし電動歯ブラシでも手用歯ブラシでも清掃効果にそれほど差はありません。
ブラシの当て方が非常に重要だということをしっかりと覚えておいてください。
今、すでに使用されている方で、歯ブラシの当て方をもっと知りたい方は、お使いの歯ブラシをお持ち頂ければ磨き方をお教えしますね。
こちらの記事もあわせてご参考にしてみてくださいね。
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執筆者
プロフィール

譽田 徹Toru Honda
ほんだ歯科医院おおたかの森
院長
当院では、患者さんお一人お一人を自分の家族や大切な人のように思い、より安心して良質な歯科治療を受けていただくために、ホスピタリティを重視しております。
その為にも常にスタッフと連携し、あらゆる面での改善に向けて励んでおります。
患者さんとの信頼関係を築きながら診療を進めてまいりたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。